Winning Technologies

モノブロック のベース       

ベースは、工作機械、特にプレス機の性能にとって重 要な要素であり、長期間にわたる精密度と信頼性に影 響を与えます。

長年にわたる経験、最も洗練されたシミュレーション システムによる調査、変形に関する実験的な分析等が ベースの製作に活かされました。

様々な構造様式の中から、 SACMA は極めて正しい選択をしました。 それは、ナチュラルエージングさせるために12ヶ月間以上焼きならしし、 安定化させた、長球パーライト鋳鉄に鋳造されたモノブロックという選択 です。これは、最高の剛性と高い寸法安定性を保証します。
最高のサプライヤーを選び、SACMAの技術仕様に合致していることを常 に監視することで、しっかりした品質が保証されています。
この素材の、振動を内部で減衰させるという典型的な性質に加え、精密な 加工と加工工程の監視によって製品が完成します。それによって、当社の 機械が長年にわたり変わることのない精密な基準で生産を続けることがで きるのです。

ウルトラ・プレシジョン

機械加工の高い精密度は、生産効率の高い機械を実現 するために不可欠です。

この目標に到達するためには、強い圧力が加えられる プレス機を形成する機械装置の品質への妥協は許され ません。

SACMAは、自社製品の品質を完全に管理できるよう、市場で提供されて いる最先端の技術を用いて、自社工場ですべての加工を行うことを選びま した。

倉庫に送る前に、すべてのパーツに厳密な最終検査を行うことによって、 それらの適合性と互換性が保証されます。

高い耐久力を持つ材料の選択、正しい熱処理の適用、そして研磨とラップ 仕上げによる極めて高精度な表面仕上げが、SACMA製プレスの高速性、 信頼性、低管理コストを実現しています。

クイックチェンジ とQ|TCパッケージ

SACMAは、頑強さと信頼性という自社のプレスのよ く知られた特質を危険にさらすことなく、柔軟性と効 率性という必要条件を確実に手にいれることのできる 解決策を開発しました。
 

3,4,5,6シリーズプレスに装備されているCRクイックチェンジシステムは、油圧でクランプされたダイボックス、パンチホルダープレート、トランスファーグリッパークロスバーを簡単に取り外すことができます。

ツールホルダーを素早く交換するために、いくつかのオプションを追加することができます：パンチとダイ用のオペレーターセットアップベンチ、サービストロリー、完全な外部ツールアライメントとセットアップベンチ、マシンの外側でのトランスファーフィンガーのセンタリング用治具等。　　　　　オプションのQTCパッケージには、パンチホルダープレート、ダイボックス、トロリー付き追加トランスファービーム、トランスファーフィンガーの芯出し用治具が含まれており、付属のフラッグクレーンまたはオプションのガントリークレーンを使用して、簡単かつ迅速にツール交換を行うことができます。

ツールプリセッティング

SACMAのクイックチェンジ型の機械は、しっかりし た品質、精密度、信頼性というプレスのよく知られた 特徴がある一方、短時間で生産の変更を行うことがで きます。工具の交換での性能をさらに向上させるため に、SACMAのクイックチェンジ型の機械に外部プリ セット台を装備することもできます。

プリセッティングベンチは、取り外し可能なパンチホルダープレートに組み込まれたウェッジを使用することで、ダイとパンチの正確な芯出しに役立ちます。

この手順は、ツールルームエリアまたは機械の隣で、オペレーターが工具を機械にセットアップする準備ができていることを確認しながら行うのが最適です。これにより、工場の床面積をより合理的に利用し、会社の技術資源を最適化することができます。

自動化

ロットが制限された現在の工業生産では、交換や装備 の数が著しく増加します。 そのため、機械の準備段 階でオペレータがより多くのデータを管理し、非常に 短い作業時間で行う必要があります。
 

モータライゼーションのMシステムは、SACMAのすべての順送ヘッダーとコンバインヘッダーに搭載することができ、装備の調整時間を非常に短くすることができます。これは、プリセットと、ブレードの送りと鋳型からの排出の調整自動化によるものです。

さらに、新しいプレスSP 670 には、トランスファのグリッパを開閉する個々のカムを登録できる自動化・プリセットシステム（特許取得済み）を装備することができます。

自動化された機械には、Siemensのプラットフォーム上で開発され、Windows-CEのオペレーティングシステムを備えた、SACMA SC-MATICの管理システムが搭載されて

います。

20,000以上もの製品コードに関して、機械の構成データを記録することができ、またそれに関する一般警報も表示されます。

またこの管理システムには、データを転送するための携帯型イーサネットと、テレサービスを開始するためのモデムが備えられています。

監視システム

マルチステーションタイプのプレスで高品質を実現す るには、監視システムの役割が重要となります。

I材料の量と変形圧力を監視することは、装備とプレ スの機械装置を保護することに加えて、生産されたパ ーツの寸法適合性を間接的に管理する効果的な方法で もあります。

SACMAの全ての機械は、この分野のトップメーカーと共同開発した、最先端の制御・監視システムを搭載しています。

SC10：ショートフィードコントロールシステムは、全てのCRMプログレッシブヘッダーとコンバインドヘッダーに標準装備されています。また、ヘッダーを停止する前に、後続スクラップの最大数を設定することも可能です。　
SC500： 全荷重と機械のメインフレーム内の2つのコンポーネントを正確に読み取るように校正された鍛造荷重モニタリングシステム。

ヘッダーを過負荷から保護し、ツーリングの正しい設定をチェックするのに非常に便利です。ヘッダーの肩にある2つの圧電センサーにより、圧造荷重がk-ニュートンで測定されます。この装置は、各スライドハブにおいて、コントロールパネルと各ショルダーのコンポーネントに合計荷重を表示します。過負荷に対する保護機能は、設定されたパラメータを超えると直ちにヘッダーを停止します。

すべての機械は、お客様のニーズに応じて、他の荷重モニタリングシステムの設置が可能です。また、シングルステーションの荷重モニタリング用に、SACMA Loadmaticユニットを装備することもできます。

固定式ツールホルダブロックの最適化されたセンサー化により、最小のねじ切りキズを検出し、空圧式ドアにより自動的にn.c.部品を廃棄することができます。

油圧ブロック

油圧ブロックを利用することで、オペレータの仕事がもっと容易にそして速くなり、さらに、設定された量を守り、それを繰り返すことが確実にできるようになります。 ブロックや解除の様々な操作は、スパナや機械内部の工具で作業するのではなく、制御盤で行うことができます。 

すべてのSACMA機は、ねじスリーブ、キックアウトレバー、最終ステーションのトリムカムのダイサイド調整用の油圧キャンプを標準装備しています。全てのCRクイックツールチェンジマシンには、ダイボックス全体の油圧クランプが装備されています。

サイズ4、5、6のヘッダーでは、フィンガーホルダートラックの固定は、空気圧シリンダーによって行われ、組み立てと分解を短時間で行うことができます。

すべてのSacmaヘッダーにおいて、トランスファーフィンガーカムは、スプリング荷重により所定の位置に固定されています。その調節は、手動レンチを使用せずに、油圧で事前に行われます。

サイズ6のヘッダーでは、カッティングツール、クイル、ナイフの油圧クランプも可能です。

円錐形のガイドの付いたスライダ    

スライダは、加工材料の上に変形エネルギを移動させ るプレス機のコンポーネントで、そのために頑強さと 安定性を備えていなければなりません。 機械装置が作動中に必要な遊びを減らし、それを制御 することによって、精密度を最大限にするという目標 を追求しています。

すべてのSACMA製プレスのスライダは、プレス段階で生まれる力を効率 的に抑え、最大限の安定性を保つことを可能にする、ダブルガイドの独特 な幾何学的配列のNi-Cr-Mo調質鋼で作られています。

効率的な潤滑システムが、厳しい加工条件においてもスライドガイドがス ムーズに作動することを可能にします。

スライドガイドのひとつの傾斜した特徴ある側面によって、いかなる加工 条件においても鋳型と金型の完璧な芯出しを確実にし、許容誤差と同心度 が非常に少ない優れた生産が可能になります。

トランスファーシステム

高速水平型プレス機の中心は、ひとつのステーション から次のステーションへパーツを送る装置で構成され ています。 安定した確実なパーツを使うことによっ てのみ、効率と生産性の両面で最高の成果を得ること ができます。

SACMAのプログレッシブヘッダーとコンバインドヘッダーのトランスファー機構は、他の追随を許さないほど、世界のベンチマークとされています。トランスファーフィンガーの正確な動きは、完璧なデスモドライブダブルカムによって生み出される滑らかな振動メカニズムによって決定され、最高生産速度においても完璧な位置制御をシステム全体に与えます。

複数の調整、搬送のタイミング、クランプ力の変化、フィンガーの開閉速度の変化、バネがないことにより、長い部品や短い部品を最高速度で安全に搬送することができます。 

ユーザーの判断により、最後の2本の搬送フィンガーは空気圧で開くことができ、完璧な品質管理のためにロードモニターシステムとのインターフェイスがあります。また、空気圧による開口部をすべての搬送フィンガーに拡張し、トランスファーフィンガーの排出作業を自動化することもできます。

搬送にはSC800装置を装備することができ、搬送の各ステーションでブランクを検出します。製品に異変があった場合、直ちにヘッダーを停止することができます。


 

S-トランスファー(特許取得済み)

サポート装置 

効率的な搬送システムは、いかなるタイプのパーツで も形や長さに関係なく、ひとつのステーションから次 のステーションに搬送できなければなりません。

このため、トランスファと同調して作動しながら、最 も難しい搬送状況下でもスムーズな搬送を実現するシ ステムが開発されました。
 

SACMAトランスファーのよく知られた、困難で短いパーツを扱う優れた能力は、特許を取得したSACMAトランスファーサポートアシストパッケージの導入により、より多機能になりました。

このシステムは、トランスファーとキックアウトロッドの動きに完全にタイミングを合わせたサポートフィンガーで構成され、ロッドとのダイレクトリンクと、横方向の動きを制御するダブルカムのデスモドライブシステムによってもたらされます。

このシステムは現在、サイズ1からサイズ6までのヘッダーに使用可能です。

保全作業用の装備

オペレータが行うプレス作業は、絶対的に安全な状況下で、迅速かつ快適に行われなければなりません。 

これは、大型機械での保守点検作業や工具交換作業をより容易にするために特に必要となるものです。

電子ハンドホイール

トランスファの最終的な調整段階では、たとえ工具が 綿密に設計されているとしても、グリッパと金型が衝 突する危険を避けるために、その正しい作動を確認す ることが必要です。

SACMA社は、ツールを調整するデリケートな瞬間において、作業者を最大限にサポートすることを目的に、ヘッディングスライドに対する搬送フィンガーの正しいタイミングをチェックし、危険な衝突を回避するために、機械全体をスローモーションで動かす電子ハンドホイールを開発しました。ヘッディング・スライドは任意の位置で停止させることができ、機械のジョギングやメイン・クラッチ/ブレーキ・ユニットの損傷を防ぎます。

この特別なユニットは、全てのSACMA社製順送型及びコンバインドヘッダーに使用可能です。さらにコンバインドヘッダーは、ポインティングスピンドルモーターにもインバーター駆動を装備しており、ポインティングの形状や材料の種類に合わせて切断速度を最適化します

複合機

斜めに削るユニットと転造用のユニットを備えたプレ スは、高い生産性、工場のフロアレイアウトと材料の フローの合理化という要求に応えるための、現在最上 クラスのマシンです。 標準的なねじの製造と、斜角 とねじ山を含む特殊なねじの製造にこのタイプの機械 を使うと、最高の生産効率と品質が実現できます。

SACMAの複合プレスは順送りプレスから派生したもので、順送りプレス のすべての機械的特徴と性能を備えています。 スポット溶接ユニットと 転造ユニットは、容易で迅速なセットアップを念頭に設計・製造されてい ます。それらは、様々なタイプの先端とねじ山を持つねじの製造を可能に します。

特に短いパーツや、標準的なリフトを備えた斜めに削るユニットへの搬送 が難しい形をしたパーツを製造する必要がある場合には、そういう類のあ らゆるタイプの問題を解決する振動フィーダを機械に備え付けることがで きます。

温間ヘッダー

約15年前、Sacma社は航空宇宙分野向けの最初のWFプログレッシブヘッダーを市場に投入しました。この製品は、ワイヤー保温機能、工具と冷却油の温度調節機能を完全に統合していました。その後数年の間に、大きな開発プロセスが行われ、現在では、あらゆるお客様のニーズを満たすために研究された、最大かつ最新の温間ヘッダーまたはハーフウォームヘッダー製品群を展示することができるようになりました。

材質と到達温度に応じて、WF300、WF500、WF900の各サイズをご用意しています。
WF300ヘッダーサイズK、1、2、3は、通常のイノックス鋼やアルミニウム合金を使用したボルトや完全な特殊部品の生産に適しています。
WF500 ヘッダーサイズ 2 と 3 は、上記の材料を使用した中空部品の生産に適しています。
WF900ヘッダーサイズ2、3、4、5は、航空産業の典型的な材料（高温用イノックス鋼、ニッケル超合金、チタン合金、Ni-Cr-Mo鋼）やベアリング産業で使用される高炭素鋼（100Cr6）で900℃まで加工できます。

WFヘッダーは、すでに完成された標準装備の他に、お客様のニーズに合わせてより高い性能を発揮できるよう、いくつかのオプション装備を付けることができます。例えば、部分加熱システム、工具の微量潤滑、消火システムなどです。

S-TOOLING 

鍛造の世界の絶え間ない進化により、金型設計エンジニアは、より複雑で特殊な難しい部品を製造するために、金型技術をより高いレベルまで開発することを余儀なくされています。

今日、新たな投資の計画段階では、金型設計と成形進行の経験を持ち、問題の部品を製造するために適切な鍛造方法を開発する、信頼できるパートナーのサポートに頼ることができることがより重要になります。

SACMA社は、鍛造に関する問題の分析と、適切な技術的解決策の研究において、長期にわたる経験とノウハウを有しており、そのノウハウをお客様と共有することで、可能な限り最短の時間でプロジェクトを成功に導くため、開発の重要な段階において支援する有効なパートナーとなっています。最新の設計・計算ソフトを駆使したプロジェクト・エンジニアのチームが、お客様と協力して、製品の工業化に向けた最良の製造ソリューションに到達します。

S-Toolingの活動には、洗練されたFEMシミュレーションソフトウェアによる最適な変形シーケンスの定義、成形工具の3Dモデル、単一ツールの2D構造図、ツール一式とそのテストなどのステップが含まれます。

SACMAは、業界をリードする他の企業との協力により、プロジェクトの効率的なターンキーソリューションを提案することも可能です。

SacmaForm^®

今日のファスナの製造企業は、お客様から日々お寄せ いただく要求の実現にすばやく応えることができなく てはなりません。

そのため、 新しい部分を開発する段階で、評価にか かる時間を短くし、プレスをより生産に適したものに する方法が必要になります。

SACMA はパドヴァ大学の機械工学経営学部と協力し、SacmaForm^®とい うアプリケーションソフトウェアを開発しました。これは、製品の製造の 初期段階において設計者を有効にサポートします。

SacmaForm^®は展開が簡単で容易に理解できるため、プレスの仮説に基づ く順序から始まり、材料の性質を理解しながら、変形量と圧力を計算し、 プログラムの経済的な評価のために必要なデータ供給を可能にします。

そのプログラムは、装備の設計に関する有用な例と豊富なデータを提供し てくれます。